ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり【今週のQ-WEST編集後記(2024.09.15)】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり【今週のQ-WEST編集後記(2024.09.15)】

2024. 09. 15 Sun

昨日から世間は3連休だそうで。その事実をさっき知ってビックリ。筆者(子守)はバッキバキに仕事してます。何なら来週も3連休なのかよ。ちょっとそろそろ筆者も休みたいところであります。
そんな今週のQ-WEST編集後記。

この1週間で更新した記事は……

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というわけで、各記事お読みいただければ幸いでございます。

さて。私めはと言いますと8月31日〜9月1日にかけて東京に行っておりました。何のためかと言うと、冒頭の写真をご覧いただければお分かりの方も多いことでしょうけど、「小沢健二・LIFE再現ライブ」を観るため。オザケンが1994年に発売した名盤「LIFE」の30周年を記念して、8月31日に武道館で開催されたライブである。長年のオザケンファンである筆者は、どうしてもこのライブに参加したかったのだ。

実際の「小沢健二・LIFE再現ライブ」の内容、感想については、筆者よりも数多の有識者が良質なレポートをお書きになっておられるので、そちらをご参照いただきたいが、まぁーーーーーーーーーーーーーね、ほんと、マジで今回の東京行き(帰りも)は過去イチ大変であったので、そのお話を。

通常、筆者の住む京都、「京都駅〜東京駅」は東海道新幹線「のぞみ」で2時間10分強で行くことができる。自宅から京都駅までの移動を含めても2時間半くらい。何なら日帰りも可能な範囲なのである。なのである、なのであるがぁーーー!? 皆さんご存知の通り、2024年8月下旬は大型台風「サンサン」が日本に上陸していたタイミング。これは……。

ライブ(8月31日)1週間前の予報では、台風は週中には本州を通り過ぎる、と。当初、それなら8月31日当日の新幹線で東京に行こうという形で予定を立てておりました。ところがだよ。この「サンサン」の歩みがおっせぇ!!! ジリジリと九州あたりに居座っている。「サンサン」の現在地以外にもそれに付随する大雨の影響が響き、そうなると当然公共交通機関の運行にも影響が出てくるわけで、29日夜の時点で東海道新幹線は「名古屋駅〜三島駅」間の運休を決定。30日も同区間を計画運休に。京都から東京へ行く路線が分断されたわけです。マジかよ。「サンサン」はまだ九州付近にいるわけで、この状況で31日に東海道新幹線が運行することある?

予想通り30日昼の時点で、31日の東海道新幹線「名古屋駅〜三島駅」間の計画運休が発表され、当日新幹線移動は絶望。「なら30日夜発の夜行バスばどうだっ!?(バスならルート迂回して時間がかかったとしても何とか辿り着くのでは?)」と慌てて検索してみたら、同様の考えの方が多かったのか、どんどん席が埋まっていく! 兎にも角にも空いているバスを確保。この時点ではホッと一安心。とりあえず31日に東京に行ける目処は立った。夜行バスは年齢・体力的にキツイけど、この際仕方あるまい。

そして30日夜、バス乗り場に向かうため家を出ようとした19時過ぎのタイミングで……バス会社から「運休」のメールが届いた……。チクショウ!!!!!!!! なんてこった!!! さすがにこの時は心が折れた。「小沢健二・LIFE再現ライブ」、観たいけど、チケットはあるけど、今回は参加できない運命だったのだ……。今回ばかりは諦めようかと思ったのだが……。

あと一つだけ東京へ行くルートが残されていた! 通称「大回り」と言われる、「京都駅→敦賀駅→金沢駅→東京駅」という北陸新幹線を使う路線。当然「サンサン」はゆっくりと東に進んでいるため、この路線も運休になる可能性はあるけども……突然のバス運休によりトチ狂ったテンションで、すぐさまそのルートの乗車券を予約。こちらの乗車券もすぐに満席になってしまったので間一髪であった。

そんな困難の後、ライブ当日の8月31日。筆者は朝6時に家を出て敦賀駅行きの特急サンダーバードに乗車。敦賀駅を経由して金沢駅へ。ここから東京駅まで何としても辿り着きたいのだが……。金沢駅の新幹線改札口にあった張り紙に書かれていたのは「運休はしません」という力強い文字!! これほどまでに心強い発表があるだろうか!? 北陸新幹線はもちろん全席満席で、前日に予約できたことは奇跡であった。マジで綱渡りにも程があるよ。

そんなこんなで東京に到着したのが午後3時頃。家を出てから通算約9時間の旅であった。台風の影響でどこでどうなってしまうか、もしかしたら金沢までも到着できないかもしれない、と思いながら強行突破した形なので、無事に東京に到着した時の安堵感といったら、もう、ね。「うわー、えっオレ、今マジで東京にいる?」っていう、不思議な感覚。

かつて無いほどの紆余曲折を経て辿り着いた武道館。心折られる体験をしながらも切実に観たかった「小沢健二・LIFE再現ライブ」。
筆者はライブ中、少なくとも3回泣いた。泣くでしょ、それは。筆者は1曲目の「流星ビバップ」でもう泣いてましたけど、前述の通りライブについて詳しくは他の数多の有識者のレポートをご覧ください。

結局、翌日の9月1日も東海道新幹線「名古屋駅〜三島駅」間は運休が続き、往路と同じルートで京都まで帰って来たわけですが、怒涛の道のりだったこともあり、2週間経った今も現実の出来事とは思えません。「小沢健二・LIFE再現ライブ」は夢の出来事だったのでは? というフワフワした気持ちでおりますが、そのくらい「ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由」があるのです。後悔はない!!

後悔はないが……一方的にキャンセルされた夜行バスの料金、ちゃんと返金してくれるのかどうかだけが心配です(その後バス会社からは何の連絡もなし)。
それでは引き続きQ-WESTをよろしくお願いいたします。

文:子守ぬけがら
X(Twitter):@miligraph

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