【ライブレポート】2024.11.23 (土)大阪・三国ヶ丘FUZZ「くだらない話をしようvol.1」はバラエティ豊かなアクトで全方位大盛り上がり! 熱狂のフロアからレポートだ!|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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【ライブレポート】2024.11.23 (土)大阪・三国ヶ丘FUZZ「くだらない話をしようvol.1」はバラエティ豊かなアクトで全方位大盛り上がり! 熱狂のフロアからレポートだ!

カテゴリー : 大阪音楽ライブレポート

2024. 12. 18 Wed

以前このサイトでもご紹介したライブイベント「くだらない話をしようvol.1」が、去る2024年11月23日(土)、大阪・三国ヶ丘FUZZにて開催された! というわけで今回は本イベントのレポートをお届けしたい。計6組が出演した「くだらない話をしようvol.1」。当日の盛り上がりが少しでも伝われば幸いだ。

当日は筆者(子守)と「Parallel World Second」のNao君の二人でお邪魔した。
開演時間前に三国ヶ丘FUZZへと到着すると……フロアには既に多くのお客さんの姿が! イベントの主催である、ゆりさんと美咲さんはお揃いのコーディネート(ヘアスタイルまで!)でお客さんをお出迎え。主催二人の思いが伝わってくると共に、早くもアットホームな雰囲気で、もちろんライブも楽しみなんだけど「このままNao君と二人でお酒を飲みながら楽しく喋って過ごすのもアリだな〜」と思わせてくれるほど心地よい空間。この空間を作り上げるために、今日まで頑張った主催の二人に拍手!

そんなわけで開演前から既に温まったフロアの中、いよいよライブがスタート! 多種多様な6組が集まった本イベント、果たしてどんなライブが展開されるのか?
ここからはNao君の感想も交えながら、各アクトをレポートしていくぞ!

大江武圭留

関西で活動するシンガーソングライターである大江武圭留。この日は唯一のソロアクトだ。アコースティックギター1本での弾き語りながら、その歌声は力強く会場に響き渡る。本人曰く、ギターに不具合があったそうだが、その分、歌の力を存分に感じさせてくれた。

温かみのあるアコースティックギターで会場を包み込みながら羽ばたく、ソフトな甘いタッチボイス。
さらに本人から放たれるアコースティックギター1本とは思えないほどのエネルギッシュさ。それは奥に秘める情熱的かつ熱い闘魂がゆらゆらと燃えたぎるものを感じさせられた。
どこにも負けない表現力にとアコースティックギター1本とは思えないほどの存在感で、圧巻のステージング。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
ひとりになれば
SOS
桃源郷は待ってる
果てない冒険
花束を贈らせて

Sweets

キーボード/ボーカルの4ピースバンド。実は少し前まで活動休止していたそうだが、ちょうど復活のタイミングで本イベント主催の二人から猛アピールを受けて、今回の出演を快諾したんだとか。ぬくもりを感じるポップサウンドで会場のみんなの心を掴み、温かな空気で包み込んでくれた。

エモーショナルなポップサウンドから放つ優しい声。Key.の一音目で惹き込まれるように空間がスッと拡がっていく。
少しの肌寒さから季節という羽織を着るように、どこからともなく湧き上がる感情。明日も少しがんばってみようという活力が降り注ぐ。
Vo.のKey.がバンドサウンドに彩りを添える。Gt.Ba.Dr.がVo.一点に委ねるように一体感のあるエモーショナルなサウンドはFUZZへ流れていく。心地よく流れるサウンドにオーディエンスも、うっとりと見惚れていた。
曲が終わる頃には何かを考えさせられるような感覚になるのがたまらない。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
Snowing
赤い風船
空白 Live ver.
Coffee
call
Clover

イクリプスレイ

元気いっぱい、キャッチーなパワーポップ! とにかく明るいステージングで、イヤモニが外れるハプニングもなんのその。一気にアッパーにしてしまうグルーヴで、フロアと一体になって盛り上がる! 本イベントから急遽の新体制だったというが、会場を見事にブチ上げてみせた。

可愛らしいウサ耳?の帽子にに軽快なポップサウンドが胸を躍らせる。
Vo.の爽やかさのある声色がメロディーラインに並走しながらも調和して、フロアへユラりユラれていくのが印象に残る。
加えて、ギターのソロが疾走感のあるバンドサウンドにスパイスを引き立てていく。
全体的にポップなサウンドはフロアを浮き足立たせ湧いていた。
軽快な語りから、締めるところは締めて緩めるところは緩めていて、緩急がハッキリしたイクリプスレイの個性が垣間見れた。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
スポットライトナイト
難解ガール
ダイヤの嫌いな女の子
アッチェレランド
あいにいきたい

BERED

「ただいま大阪ー!」のシャウトからスタートしたBEREDは、東京からの出演。ここまでのイベントのポップな流れから一転、力強いハードロック! メロディアスな曲調ながらも、パワフルなボーカルにツインギターで一気にフロアを熱くさせた。エネルギッシュで正統派のロックンロール。

赤と黒の狭間から現れたダークワイルドな大人の色気。溢れるほどの堂々とした振る舞いは隕石の如く爪痕を残す。
王道なロックをも我が物の武器にしてしまうほどの色気と刺激的なインパクトにフロアを熱気へ一気に掻き立てる。
しなやかな身のこなしを魅せるVo.。きめ細やかな歌いこなしに、時折、牙を剥く力強いエッジボイス。またフロアが静観してしまうほどの切れ味を持つロングトーン。Gt.Ba.の重厚なサウンドがロックサウンドのプラットフォームを築き、凄まじいほどのGt.ソロがロックサウンドに磨きをかけ、Dr.の一音一音がズシンッズシンッと胸に刻まれていく度に心を奪われていく。全身でBEREDを体現するVo.REINAの表現力はBEREDの世界観をより色濃くさせているのだと感じた。
対極の存在であるパッションとクールさが同居する圧巻的なパフォーマンス力は、BEREDが横一列に立ちはだかる大きな壁かのような脅威であり、無敵さを感じざるを得ない。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
Back To The Action
Monster
Bad Boys’ Beats
Hard Hit
Burning

キセイチュウ

オルタナティブ・ロック/ポップの二人組キセイチュウ。確かな楽曲+歌唱とは裏腹のハチャメチャなステージングが見所の彼ら。今回は初っ端から3曲目くらいまでGt.ヒロトは一切ギターを弾かずに、フロアに降りて暴れ回っていた(機材トラブルで音が出なかったためらしいが)。何だかんだで、トリ前に会場を爆発させたのは素晴らしい!

空間を司るように頭を駆け回るポップサウンド。
がむしゃらに言葉の羅列を解き放ち己の道をひたすら真っ直ぐに貫く。リリックも楽曲も斬新さのある切り口、その可能性は無限大だと感じさせられる。またGt.今岡がオーディエンスを派手に煽ることができるのも、Vo.影の息吹があるからだと伺える。Vo.虫による落ち着いた安定感のある空間の中に甘くも尖った声、フロアは空間に引き込まれていく。
フロアが心を掴まれたところにステージへ舞い戻るGt.今岡、ここからがキセイチュウのスタートだと感じさせるコール&レスポンス、さらに没入感へ誘われる。
二人の重なった歌声で初めてキセイチュウが完全態となり頭角を現すのがたまらない。一つのお祭りを体感しているかのような感覚に陥るのがキセイチュウの魅力だ。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
ロックを言い訳に
レンズに映って輝いて

seeing things
メンタルヘルス
フレームアウト

a frankenlouie

イベントもいよいよラスト。トリを飾るのがa frankenlouieだ。4ピースの熱いロックなステージに、フロアも拳を突きあげて応える盛り上がり。ステージを目一杯に使った、アツくストレートなロックサウンドが突き刺さる。なお本イベントのタイトルでもある「くだらない話をしよう」というのは、a frankenlouieの「トモダチの唄」の歌詞の一節から引用されている。そんな想いに応えるように、アンコールまで一気に駆け抜けたアクトだった。

全体的に重厚感のあるヘビーサウンドが身体中に響き渡る。
Vo.の語りかけるように熱いアグレッシブなパッションや、魂を燃やしながら歌う姿には「自分も何かをしなければいけない!」と駆り立てられるかのよう。またBa.の歪みやDr.のキック、Gt.の軽やかながらも鋭さも併せ持つところ、バンドの一人一人皆んなが潰えることのないスパイスを持ち合わせており、印象に深く残っている。
本気でやっている人たちの熱量は計り知れないと改めて痛感させられる。これが音楽を嫌いになれない音楽の素晴らしさだと、このバンドを通して感じさせられた。
MCも一つ一つが熱い言葉でまとめられていてとどまることを知らない彼らのロックサウンドは胸の奥の深いところまで焼きつけていく。

(by「Parallel World Second」Nao)

▼セットリスト
僕の讃歌
開口一番
トモダチの唄
水鳥歌
ありか
Kubittake!!
マジックハッピーアワー
(アンコール)ランドマーク

というわけで以上6組、「本当に一つのイベントか?」と思うくらいバラエティに富んだ出演者たちだったが、いずれのアクトからも感じられたのが、本イベント「『くだらない話をしようvol.1』の主催者二人の気持ちに応えたい」という強い気持ち。それが三国ヶ丘FUZZのフロアの空気にも伝播し、お客さん全員での盛り上がりに繋がったのだろう。
6者6様のサウンド、パフォーマンスながらも、そこに込められた「熱」は会場全体に確実に伝わっていたに違いない。徐々に沸き立ちながら、ラストのa frankenlouieのステージで完全に一体となったフロアのお客さんたちも素晴らしかった。

「主催の二人が好きなバンドを集めた」という本イベントであるが、これほど多彩な音楽に触れられる機会もそうない。主催二人が狙った結果かどうか分からないが、様々なアクトが見られた本イベントは、さながらショーケース。我々も含めた観客からしても、お目当ての出演者以外に「あっ、こういう音楽も良いかも!」と思うキッカケになったことと思う。そういう意味でも非常に意義深いイベントだったのでは!?

全6組という長時間のイベントにも関わらず、最初から最後まで中弛みする事なく盛り上げた出演者の皆さん、そしてそれに全力で応えたお客さん、その全員が「主役」とも言えるような、あたたかく、アツいイベントであった。会場内の熱に当てられて、外のひんやりとした空気も心地良い。

それもこれも、この日このイベントを主催した二人の頑張りがあってこそ。企画から本番までの各種準備も大変だったことと思うが、何より当日、主催の二人が誰よりも楽しんでいたのが非常に印象的であった。二人が心から楽しんで作りあげたということが、本イベントが成功した一番の理由だったんじゃないだろうか。
「ライブって楽しいな」と改めて思わせてくれました。
出演者の皆さん、観客の皆さん、そして主催の二人、お疲れ様でした!!

さて、関わった皆んながハッピーになれた「くだらない話をしようvol.1」。今後、vol.1、2、3……と続いていくのかどうか、ぜひ皆さんも応援してほしい。それまで是非「くだらない話をしよう」公式Xアカウントをフォローしてチェックだ!!
生で聞く音楽って良いもんだぞ!!

▼くだらない話をしよう 公式X
@KHS_my27

Report:子守ぬけがら(X:@miligraph)/「Parallel World Second」Nao

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