はなちゃんの初めての被写体撮影【はなちゃんの気分屋日記:2】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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はなちゃんの初めての被写体撮影【はなちゃんの気分屋日記:2】

2023. 10. 14 Sat

前回はただただテンションの高い文章になったので今回はテイストを変えてみようと思います。

初めての被写体撮影、写真は前から友人やアーティストの方に褒めてもらっていたから自信があった。本格的に撮るのは初、緊張感もなく撮影現場へ向かいモデルと合流する。
今回のモデルは友人である。
「久しぶり」
と約2年ぶりにも関わらず軽い挨拶を交し雨が降っていたので1度雨宿りをする。
雨が去り彼女が
「どこで撮る?」
と尋ねる。
「さっき良い雰囲気の路地が近くにあったからそこで撮ろう」
早速その路地に足を向けて進む。
土砂降りの雨が降った街は少し輝いて見えた。
「じゃあ撮ろっか、適当にポーズとか顔とか作って気楽にやろ」
撮影経験のない僕はこんなことしか言えずただ写真を撮る。

撮った写真を見せながら撮影を進める。
「うちってこんなに可愛かったっけ」
「そうよ可愛いんやで」

お互いに写真を見てご機嫌になる。
途中から希望を出し合い撮り続け、夢中になり気がつけば1時間が経っていた。
「少し休もう」
夢中にカメラを持っていた腕はいつの間にか疲れ、タバコに火をつける。
写真を見返しながら他愛もない話を交し次はどう撮ろうかとカメラのことで頭がいっぱいになっていた。
その後も撮り解散したのは日が変わり1時間が経った頃だった。
次の日、自信満々にデータをPCに取り込む。
1枚1枚食い入るように見定め、レタッチをした。

冷静になってみれば写真は良いがピントが少しズレていたり技術的問題点が沢山浮かび上がってくる。
もっとこうしていればなどと後の祭り。
自分の表現したい写真にはまだまだ遠く悔しさが残る撮影だった。
しかし、モデルになってくれた彼女からは写真を気に入ってくれ、Instagramに投稿した写真を見た友人には好評で周りの温かさに気づけた撮影となった。
今後、どう自分が成長していくのか、どう変化し影響をなすのか、自分自身でも楽しみである。

model:牧瀬光
Instagram▶︎@990.yen

花 大地

文:花 大地(大阪生まれ大阪育ち、精神障害持ちのフォトグラファー/ベーシスト/ギタリスト。音楽とお酒に酔いしれる男)
X(Twitter):@369d_h
Instagram :@photo_hanadaichi
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