平日テレビのすゝめ【小豆のお笑い豆噺:8】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

  • YouTube
  • Twitter
  • Instagram

平日テレビのすゝめ【小豆のお笑い豆噺:8】

2022. 03. 26 Sat

今年は好きな芸人さんがコロナにかかってしまったり、代役でまわるお笑い界にざわざわしてるうちにあっという間に気付けば3月になってしまいました。お久し振りの更新です。

見てますか?テレビ。

私は朝7時過ぎに家を出る生活なので平日はなかなかテレビを見れないのですが、今回は月曜日から金曜日、いわば平日のテレビ番組についてです。

放送開始から日替わりの芸人ラインナップで世間をざわつかせた「ラヴィット!」(月~金・TBS系8:00~9:55)。1周年を迎えようとしている最近ではますます幅広い芸人の出演に加え、それに困惑しつつバラエティに微笑ましく馴染むアイドルや俳優といい、見どころたっぷりで 朝の準備で忙しい時間帯には出発の妨げになること請け合いの番組である。

ラヴィットは、司会を務める麒麟 川島明の今や代表格の番組となっている。川島の物腰やわらな進行と的確なワードを駆使するツッコミ、昔から変わらない低音響く声はどんな出演者をも包む力がある。
同じく隣で進行をする田村真子アナも、才色兼備の見た目で中身は実はちょっと変な人という最高っぷりだ。

番組ロゴの爽やかな色合いと「ラッピー」という可愛いウサギのキャラクターで一見 誤魔化されてはいるが、朝っぱらからBKBやドラゴンボール芸人を一斉に見れる番組なんて冷静に考えてどうかしている。また、VTR中にラッピーが出演者にクイズを出題するのだが、もはや“無茶振り大喜利”と言わんばかりに芸人らを追い込むラッピーの真っ黒な瞳には、背筋が凍りつくことがしばしばだ。相席スタート山添は、以前ラジオで「ラヴィットは朝じゃなくて、深い深夜だと思っています」という名言を残している。

午前中はラヴィットを見て過ごし、そして昼を過ぎ15時前に始まるのは「2時45分からはスローでイージーなルーティーンで」(月~金・関西テレビ14:45~15:45)、通称スロイジ。
こちらも日替わりの芸人がMCで登場するという帯番組だ。

スロイジは若手芸人がネタを披露する、しっかりとした「笑活」というコーナーもあり、芸人達のトークも相変わらずで面白いのだが、とにかくお洒落だ。スタジオが爽やか。空気自体が浄化しきっているかのようにシャレオツである。
ラヴィットが“情報番組の皮を被ったお笑い番組”であるとするならば、スロイジは“お笑い番組の皮を被った情報番組”といった対比のように思える。

個人的に好きなコーナーは、番組終盤の「竹脇まりなの毎日3分痩せるーティーン」。芸人やゲスト等が竹脇まりなさんのエクササイズレッスンを受けている姿も良いのだが、何より竹脇まりなさんがシンプルに好きだ。
それはそうとして、当番組のマスコット且つレギュラー犬であるボーダーコリーの「テス」がとにかく可愛い。端正な顔立ちをした実物のワンコで、自由気ままでありつつ大人しくスタジオで過ごす姿や、芸人やゲストに撫でられたり餌をもらっていたりする姿がとにかく可愛い。変な無茶振りや大喜利をふっかけてくる事もない。ただただ可愛い。
スロイジでは見取り図が月曜日のMCを担当しているのだが、ゲストでジャングルポケット太田の妻・近藤千尋が来た際には、紹介された商品を普通に試食して「クイズに答えなくても食べさせてもらえるんですね!」とラヴィットとの比較を匂わせるコメントで笑いをとっていた。(※見取り図も近藤もラヴィットでレギュラー出演している)

スロイジを見終わる頃にはもう夕方。一日がこうして終わろうとしていく。こうなってしまえば「今日一日いろいろやっちゃうぞ☆」という気持ちはとっくにボキボキとへし折られ、部屋の片隅に追いやられている。時すでに遅し。それでも良いな。面白いテレビがあるって良いな。

個人的には川島さんといえば、日曜日の「競馬BEAT」(関西テレビ15:00~16:00)で毎週お目にかかっているので、平日お忙しいとは思いますが今後も競馬予想を楽しみしていますという言葉で締めさせていただこうと思います。

イラスト+文:小豆
Twitter:@Kmame
【小豆のお笑い豆噺】の記事一覧

関連記事

ページトップ