皆様改めましてこんばんは、またはこんにちは。
そしておはようございます。アキラです。
ただ想いをつらつらと語るような連載に付き合って頂き、本当に感謝感激感涙に咽び泣く日々でございます。
ん〜……
うん、ごめん。嘘です。ちょっと盛った。
いやいや、感謝はもちろん本当です。いつもありがとうございます。
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感謝も全部ひっくるめて、想う気持ちを言葉に変えて歌を作ったりしているから、日々いろいろなことを考える。そりゃあもちろん皆様もそうだと思うけれど、人よりもある程度敏感にセンサーを広げておかないとダメよなぁという自覚があるので、普段から自分の感情の機微には敏感な方である。しかしそれが、全てプラスな内容だとは限らない。
納得できんこともある。
そりゃあ往々にして、ある。
昔の振り返りはちょっと置いといて、
今日はそんなお話。
まず初めに。
「いじる」と「いじめ」は紙一重である。
そもそも表記を見るからに一文字しか変わらない。ほんの些細な感覚のずれは、重ねれば重ねるほど大きなものになっていく。
例えば司会のお仕事を頂いた時。私のMCは「拾いボケ」と「ツッコミボケ」で会話を回していくスタイルだ。自分で言うのもなんだけれど、仕事として任されている以上、大概のパスやフリートークはうまく回せる自信がある。
いやいや、本職の皆様ごめんなさい。生意気言いましたごめんなさいすみません許してください。
まぁまぁ、話は最後まで聞くもんですぜ旦那。
うふふふふ。
そんな自分のスタイルを貫いているからこそ、うっすらと勘違いして絡んでくる輩はとても多い。
もちろん、職業柄自分からこんなことを言うのは賛否両論あると思うし、言うべきではないと思う。ただ、自分自身まだ影響力を持てるほど売れてはないし、匿名掲示板やSNSでの言葉の暴力が取り沙汰される今だからこそ、はっきりと言っておきたいことでもある。
「ちょっとした冗談なのに」
「ノリが悪い」
「笑いをわかってない」
こんな言葉を耳にするタイミングって、プライベートの中でもけっこうあるのではないだろうか。
昔から私は、容姿を馬鹿にされることが多かった。身長が低いだとか太ってるだとか老けてるだとか。そうでなかったとしても、一見飄々としてひょうきんなキャラクターであるために、「こいつにはなにを言っても大丈夫」と思われている節は多々あった。
あえて言おう。ふざけるな、と。
大抵の場合、そういった普通では考えられないようなパスを投げてくる人間は「無自覚」なうえ、やっかいな事に自分では「おもしろいことをしている。または言っている」と思っている。
真っ向から否定してやろう。「おもしろい」と思っているのはお前だけであるし、なんなら私が巧みな話術で切り返すことによって「おもしろくしてやっている」のだ。勘違いするな。自発的に周りを楽しませるトークをする人間は、決して人を不愉快にさせることはしない。わかったかバカタレ。
そして、ほとんどの場合、そのような人間が放つ言葉は、
「ちょっとした冗談なのに」
「ノリが悪い」
「笑いをわかってない」
なのである。
お前よりわかっとるわぃ!!!!
と声を大にして言いたい。
失礼を通り越すと拾う気にもなれない時があるが、お客様からお金を頂いている以上は私もプロである。場の空気を悪くしない為に全力で笑いに変えた切り返しに向けて脳内は常にフル稼働である。
「いじられる、は、愛されている、だ。」
昔お世話になっていた先輩によく言われた言葉だ。
では考えてみよう。
それは、クラスのイジメられっ子にも通用するのだろうか。プロレスごっこ。一発芸の強要。持ち上げて持ち上げて、叩き落としてその様を笑う。
勘違いしないでほしい。
「笑わせている」と「笑われている」は天と地ほどの差があるのだ。
「いやいや、芸の世界の話で」
と言うのであれば、それをフリートークで、所謂「アットホーム」な雰囲気で話せる力量があってこそではないだろうか。
さらに大事なのは、互いの信頼関係ではないだろうか。
大相撲の可愛がりも若手芸人のドッキリ企画も、互いの信頼関係がなければクラスでの集団リンチとなんら変わらないのではないだろうか。
何度でも言おう。
勘違いしないでほしい。
あなたが良しとする発言、行動は、ただの暴力ではないだろうか?
ハッキリ言うと、私は理不尽に言葉の暴力を振りかざすやつは大嫌いだ。こういう言い方をすると
「ん?誰でもそうじゃね?」
と思う人は多いかと思う。例えるなら漫才やトークでツッコミと同時に相手の頭を叩くタイミングがあったとして。そこには日頃の信頼と尊敬と愛情が詰まっている。「ダウンタウンの浜田さんに頭を叩かれたい!」なんて志を持っている人もいるほどだ。
しかし、中には無意識のうちに頭をペチンと叩くどころかハンマーを振り下ろしているやつもいる。それが私は「理不尽な言葉の暴力」だと思う。
好きなら好きと。
大事なら大事と。
はっきり伝えればいいじゃない。
照れ隠しだとか愛情の裏返しだとか、そんなわけのわからん遠回りをしている間に、その人は目の前からいなくなるかもしれない。
いつでも
「ありがとう」「ごめんね」
「大切」「大好き」「あなたの為に」
素直に言い換えることができないのなら、
心の中にどんな大義名分があろうとも、
あなたが手に握っているものは人を傷つける凶器でしかない。
だから私は歌うんだ。
まっすぐな感情を乗せて。
互いの心が丸くなるように。
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文:アキラ(大阪を拠点に活動中のシンガーソングライター。最新情報は下記SNSをチェック!)
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