「やりたいを突き詰める。」【SSWアキラのアキラめない日々:18】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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「やりたいを突き詰める。」【SSWアキラのアキラめない日々:18】

2023. 07. 07 Fri

どうも皆様おはようございます。
またはこんにちは、こんばんは。
シンガーソングライターのアキラです。

アキラ情報。詳しくはTwitterをチェック。
▼アキラTwitterアカウント
https://twitter.com/akira_utauhito

気付けば今年も半分が過ぎた。
早すぎる気がするな…そんなに急いでどうする。

ゆっくりすればいいじゃない。お茶でも飲んで。
急ぐ旅でもなし、ほら、茶菓子もあるよ?

と、もてなしたくなるくらいである。

しかしまぁ、お茶菓子と玉露を用意したところで、時間さんは多忙に駆け回っておられるし皆のところに平等に行かねばならんわけで。それはもうどうしようもないことなのである。あるったらある。

いやはや時間が足りない。最近またやりたいことがドンドン増えてきて、ちょっと手が回らない状態になっている。嬉しいことなんだけどね。うん。

そう、「やりたいことがある」ってすごく大事だと思う。
流されるでなく、やらされるでなく、自分がやりたいと思えること。

どんな些細なことでもいい。

美味しいご飯が食べたい。

旅行に行きたい。

推しに会いに行きたい。

映画を見たい。

漫画を読みたい。

なんでもいい。普段見逃してしまうような、小さな願望は日常のどこにでも溢れている。

それをしっかりと捉えて、それを原動力にして、日々を乗り越える強さにしていく。

当たり前のことのようで、実はちょっと忘れがち。

で、

その楽しみに、「アキラ」がなれたらいいなぁと思う。

さてさて、そんなこんなで久々に昔を振り返ろうか。
今回は、また別のカタチでステージに立っていた頃のお話。

入学当時、私たちの中学校は創立30周年を迎えていた。それに伴い、地域のホールを借り全校生徒が出席しての大きな催しが企画されていた。

正直なところ、生徒にとっては別段「楽しみ!」という行事ではなかった。有志なんか特に集まりもしないだろうと思っていたし、当時の私は体操部で毎日ぐりんぐりん前まわりや後ろまわりに勤しんでいたわけだが、部員数も少なく、ジャニーズのようにステージでぴょんぴょん飛び回るような出し物をするわけでもない。私はただ成り行きを傍観しているだけだった。

ところで突然だが、「3年B組金八先生」という番組をご存知だろうか?

「君たちは腐ったみかんじゃありません!」

の、あれである。

私たちの時代は、ちょうど金八先生の劇中で南中ソーランを踊っていた時代であり、じわじわと「よさこいソーラン」のブームが広がりつつある時だった。

そんなわけで我が校でも、「皆で南中ソーランを踊ろう!」という話になったわけである。

有志が集まったわけでもなんでもなく、先生が言い出しただけなので当然皆乗り気ではなかった。バスケ部員なんかは、顧問の先生に強制参加を言い渡されていたらしくすでにげんなりしていた。

指導は先生が担当するわけではなく、当時すでにバリバリ活動していた大学生のチームを呼んでくることになっていたらしい。ある日、体育館に集められた生徒の前でエキシビション演舞が行われた。

はっきり言って、衝撃の出会いであった。

なんだこのかっこいい人たちは。と。ヒップホップやジャズダンスとは違う力強さ。ただ決して泥臭いわけではない、読んで字のごとく「舞う」ような振り付け。式典なんかまったく興味のかけらもなかった私は、即座に参加を決めた。

余談ではあるが、そもそも南中ソーランってなに?という人もいるかもしれない。

祭りもそこかしこで行われているし、もう今ではかなりポピュラーな存在になったのではないかと思う。しかし、知らない人は民謡のようなゆったりした躍りを想像するのではないだろうか?民謡は所謂「正調ソーラン」であり、一般的に「南中ソーラン」とは、伊藤多喜雄という人がロック調にアレンジした楽曲に、北海道稚内南中学校の教員が振り付けしたものである。それが高知のよさこいと融合し、今の「よさこいソーラン」というスタイルになった。知らない人は動画配信サイト等で検索してほしい。祭りに参加すると、各チームかなりアレンジが違っていて、観ていても踊っても楽しい。

閑話休題。

さて、そんなこんなで放課後練習が始まったわけだが、これがもうほんと楽しかった。当時からぽっちゃりしていた(太ってない。ぽっちゃりである)私は、みるみるうちに痩せていった。

しかし、強制で踊らされている生徒はたまったもんではない。バスケ部顧問の怒号が飛ぶ飛ぶ。なんだかもう体育館はさながら軍隊の訓練所のようである。それでも私は躍り続けた。

本番は、収容人数1000人を越える大ホールで行われた。今覚えば、この時すでにステージから離れられなくなっていたのだろうなぁと思う。

暗転の中位置につく。

「かまえ!」の掛け声で一斉に鳴る「ドン!」とステージを踏む音。

客席の見えないほどのステージ照明。

爆音で流れる音楽。

裸足でステージを踏みしめる感覚。

ターンして同級生や可愛がってくれたセンパイと合わす目線。

全力の3分30秒は、あっという間に終わった。

この短い時間が、私の人生を変えた瞬間だったと思う。

無事に記念式典が終わったあとも、同じような気持ちになった生徒は大勢いたらしく、私たちは「海若乱舞」というチーム名で各地の祭りに参加した。

今振り返っても、中学生時代の三年間が、人生で一番熱い「夏」であったように思う。

実は今でもほそぼそとよさこいを続けている。祭りの参加自体はぐぐっと減ったが、ありがたいことに演舞曲の歌唱なんかでも参加させてもらっている。

当時チームメイトであった友人は、中学からのよさこい好きが続いて、ついには高知県に移住した。

いくつになっても、やりたい!を突き詰めるって大事ね。

読んで下さりありがとうございました!
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文:アキラ(大阪を拠点に活動中のシンガーソングライター。最新情報は下記SNSをチェック!)
Twitter:@akira_utauhito
YouTube:@ssw861
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