「ひな祭り」である。桃の節句。筆者（子守）が小学生の頃、ひな祭りの日の給食には「三色ゼリー（ピンク、白、緑の三層になっている菱形のゼリー）」がデザートで出るのが毎年定番だったのだが、アレって京都だけだったんですね。大人になってから知る事実。大人の階段昇る、君はまだシンデレラさ。想い出がいっぱい。H2O。何言ってんだか分からなくなってきたので、今週のQ-WEST編集後記。
この2週間（2024.02.18〜2024.03.02）で更新した記事は……
ロッド・スチュワート来日【キース上岡の旅するROCK’N’ROLL 2024／02／18】
ホームシック衛生2024イキタイ【寄声 虫はキセイチュウに変わり少し爽やかになりました、、：33】
曲作りについて【Q-WESTalk 春輔で行こう！：第6回】
THE LADY SHELTERS大阪公演に寄せて ～青野時空氏へインタビュー～【キース上岡の旅するROCK’NROLL 2024／2／25】
「在庫をどうにかしたい（笑）」【SSWアキラのアキラめない日々：45】
受験シーズンの思い出【Q-WESTalk 春輔で行こう！：第7回】
以上7記事でした。筆者がレポートした「Ziploc Ribbon Cafe」は京都・新風館にて、3月6日までなので急げ！！
さて、皆さんにもそれぞれ人生を送る中で、自分なりのルール、「マイルール」が存在すると思う。靴を履くときは必ず右足から、とか、選挙の投票に行った帰りに外食する（ザ☆ピ～ス！）とか、何でもいい。
筆者が自らに課しているそれは「顔出し看板を見つけたら、絶対にその看板から顔を出して写真を撮る」ということである。あの、観光地なんかによくあるアレね、顔出し看板。ご当地キャラクターとかの顔の部分に丸く穴が空いていて、そこから顔を出すっていう、instagramより太古の昔からある、元祖「映え」フォトスポットと言っていいだろう。今となっては顔出し看板で写真撮ってるインフルエンサーはいないと思うけど。
一体いつ頃からやり始めたんだか、もはや忘却の彼方ではあるが、筆者は出先で顔出し看板を見つけたら必ず顔を出して写真を撮る（撮ってもらう）という宿命を背負ってきた。恥ずかしがって顔出し看板にトライしない方も多い昨今、筆者にはそんな羞恥心は無い。周囲にどれだけの観光客の方々がいようと、絶対に穴から顔を出す。ちなみに令和のご時世、顔出し看板に人々が並んでいることは、まず無い。顔出し看板の設置はその観光地のホスピタリティ・おもてなしだぜぇ、寂しい限りだよ。
ただしこの「顔出し看板で写真を撮る」という行為、一つ大きな困難がある。それは「一人では撮影できない」という点。顔出し看板での撮影は自撮りでは無理なので、誰かに撮ってもらうしか無いのだ。一人で出かけた場所で顔出し看板を発見した場合「撮らねば！！」という使命感・義務感と、「撮れない……」という虚無感で、身が裂かれるくらいの葛藤を繰り返すことになる。最悪、通りがかりの方に声を掛けて撮ってもらうこともやぶさかでは無いが、ホンットに「何でここに？」っていう、人っ子一人通らない場所に顔出し看板が設置されていることがあるのだ。先ほど「顔出し看板の設置はホスピタリティ」と書いたが、「マジで、誰に向けて、ここに？」っていう。「この顔出し看板はオレが救って（撮って）やらねば……」と思うものの、撮影する手段は皆無。絶望。誰も顔を出していない顔出し看板をただ撮影することもある。「今度来た時はオレが顔出してやるからな……それまで、撤去されんじゃねーぞ……」という気持ち。雨に濡れた捨て猫に、傘だけそっと置いて帰るようなあの気持ち（そんな経験ないから知らんけど）。
こんな悲しいことを繰り返してはならない。悲劇の連鎖は止めなければならない。
観光地に顔出し看板があっても、誰も見向きもしないこの冷たい時代。令和ならぬ「冷和」と言ってもいい。そんな時代で良いのか。
これを読んだ皆さまは、ぜひ誰かからのホスピタリティを全身で（主に顔で）受け止めて欲しい。
撮ろうぜ！ 顔出し看板！
それでは来週のQ-WESTもどうぞよろしく。
