「自分の周囲では当たり前だったものが、実は全国で知られるものではなかった」というのは、言葉、文化、食事等々よくある話。
少し前にネットで話題になったのが、関西ではお馴染み、伊藤ハムの「ポールウインナー」である。全国的に知られる「魚肉ソーセージ」とは違い、「畜肉(豚肉、マトン、牛肉)」を使ったソーセージ。この「ポールウインナー」、全国での売り上げのほぼ9割が関西だという。マジか。筆者(子守)が幼少の頃には、家の冷蔵庫には必ず常備されていたのだが、全国的にはほぼ知られていないと言える状態だ。えー美味いのに! 冷蔵庫に入ってますよね、関西の皆さん? こんな勿体無いことありますか!? 広まれ「ポールウインナー」の輪!
というわけで、「ポールウインナー」の魅力、可能性をお伝えしたい所存。
今回筆者が購入した「ポールウインナー」(10本入り)。近所のスーパーで税抜き298円で売っていた。
上記写真のご覧の通りであるが、一般的な「魚肉ソーセージ」と比べると、幾分細長い。測ってみたところ、長さ約17cm・直径約1cm。
細長いからと言って「魚肉ソーセージ」と比べて食べ応えが無いかと言うと、全くそんなことは無いのである。「ポールウインナー」には様々な可能性が秘められているのだ!
以下、筆者と人生を共にした「ポールウインナー」の食し方をご紹介するよ!
とりあえずそのまま食べる
「加熱食肉製品」であるので、「魚肉ソーセージ」と同じく、そのまま食べることが可能。
「魚肉ソーセージ」の蒲鉾のような味と違い、「畜肉」が原料なだけあって非常に肉肉しい味わいだ。若干のスパイシーさも加え、シンプルながらそのままで充分美味しい。もうビールが欲しいじゃないか。
ただ「畜肉」由来の多少の獣っぽさ、肉の脂分の後口は、好き嫌いが分かれるところかもしれないが、「魚肉ソーセージ」のあっさりした味に「こんなのソーセージじゃねぇだろ!」的な物足りなさを感じる方にはオススメしたい。
ただただ焼く
フライパンで焼くだけ。だいたい4等分くらいに切って、ただただフライパンでコロコロしながら、焼き目が付くまで焼く。そのまま食べられるので、生焼けの心配もナシ。
前述の通り、そのまま食べても美味しい「ポールウインナー」だが、焼くことによって、香ばしさがプラス! 元々の味がしっかりしているので、特に味付けの必要もなく充分におかずになるのである。今回は七味マヨネーズを添えてみたが、これもアリです。シンプルなだけに何を付けても美味いので、各々「ポールウインナー」に合う調味料を探してみて欲しい。ちょい醤油とかもアリ。
筆者の学生時代、この「ポールウインナーを焼いただけ」がよくお弁当に入っていた。お母さん毎日ありがとうって話である。全国のお弁当のおかずに困っている親御さん、「焼きポールウインナー」いかがですか?
インスタントラーメンの具材に
インスタントラーメンを作る際の具材にも使える。個人的イチオシレシピは「エースコック ワンタンメン」(袋)アレンジ。
【材料】
・エースコック ワンタンメン
・ポールウインナー(好きなだけ)
・千切りキャベツ(好きなだけ)
・カレー粉末(好きなだけ/入れすぎると辛いので注意)
上記を鍋にぶっ込んで煮込むだけ! 「エースコック ワンタンメン」の袋書き通りの手順で作ってももちろん良いのだが、筆者はスープでキャベツをくたくたにしたいので、最初から全部ぶち込むスタイル。
で、完成したのがこちら。
いろどり? 気にするんじゃない! 大事なのは味だ味だー!
たまに作るだけに筆者には慣れ親しんだ味であるが、これが美味い。「ポールウインナー」を一緒に煮込むことにより、肉の旨味、脂分が溶け出したスープ。そのスープを吸ってくたくたになったキャベツ。美味い。
ちなみにこのレシピは、お好み焼きと焼きそばしか作ることがなかった大阪出身の父が、他に唯一作っていたもの。何でこれを作ろうと思ったのかは知らんけど。しっかり受け継いだぜ、親父。
ポールウインナーの可能性は無限
その他、玉子焼きの中に入れてもよし、細かく切って焼き飯の具材にしてもよし。その使い道は無限大だろう。もちろんそのまま食べても充分に美味いが、「ポールウインナー」を使ったレシピをお持ちの方は、ぜひ筆者に教えていただきたい。
賞味期限もおよそ1ヶ月強あるので、冷蔵庫常備にももってこいな「ポールウインナー」。
是非とも全国に、その魅力が広まってほしいものである。