拝啓ジョンレノン【キース上岡の旅するROCK’N’ROLL 2023/12/3】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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拝啓ジョンレノン【キース上岡の旅するROCK’N’ROLL 2023/12/3】

2023. 12. 03 Sun

「関⻄に古き良きロックンロールの風を」というテーマでDJ・文筆活動をしているキース上岡です。どうぞよろしく。

今年もこの季節がやってきた。12月8日、ジョンレノンの命日だ。僕が最初に好きになったオールドロックのミュージシャン、オールドロックのみならず20世紀の歴史を語るうえでも欠かすことのできないミュージシャンだ。僕の最初のギター(1本しか持ってない)も彼のと同じエピフォンのカジノだ。(今はキースリチャーズの方に憧れているが)茶番はここまでだ。

ジョンの話に戻るとしよう。1970年の彼のアルバム、Plastic Ono Band(ジョンの魂)の収録曲、「God」 おそらく「Imagine」を除けば僕が最初に聴いたジョンの曲だったと記憶している。たまたまランチのBGMにしていたラジオで聴いた。そして「God」に感銘を受け、むさぼるように「ジョンの魂」の他の収録曲も聴きあさった。当時僕は大学受験のプレッシャーによるストレスに重なり、両親と祖父母の不和の中で両者の板挟みとなったことで疲弊していたが、おそらくどこかで心のオアシスを求めていたのだろう。たまたまそれがオールドロックだったような気がするが、「ジョンの魂」他のオールドロックとは違った。「ジョンの魂」を聴いている間は心が穏やかでいられる。後に「原初療法」と呼ばれる精神療法の影響を受けて表現されたという話題を聞いた時は、妙に納得してしまった記憶がある。

「ジョンの魂」の収録曲の一つに「Love」という曲がある。この曲の背景にはジョンが妻のオノ・ヨーコを通じて関心を持った日本文化の中で、俳句に最も関心を持ったことが影響しているといわれる。シンプルながらもどこか哲学的なものすら感じる曲だ。 先日、YouTubeを見ているとオノ・ヨーコのいとこで評論家の加瀬英明氏のジョンとの親交についてのインタビューが目についたので観た。それによるとジョンは東京に来ると靖国神社によく参拝していたという。僕は日本人として日本が大好きだ。東京に行くと時間が許せば靖国神社を訪ね、先人たちへの感謝を伝えるようにしている。こういった日本的ナショナリズムと己がロックンロールを好み「俺はロックンローラーだ」と常々自称することとの矛盾を感じていたが、このジョンが靖国神社に参拝していたというエピソードを知り、そのような己のなかで感じていた矛盾が解消された気がした。またしてもジョンに救われたのだ。今なら自信をもって言える。俺は日本人として日本が大好きだ。そして俺はロックンローラーだ。

今年もジョンレノンの命日がやってくる。僕の家の近所にはレコード喫茶があるが、久しぶりにコーヒーでも飲んで心穏やかに過ごそう。ジョンの音楽に耳を傾けながら。

最後にイベント情報です。1月19日、「疾風ラヂオ」に出演します。大阪メトロ恵美須町駅から徒歩1分、新今宮駅から徒歩10分のところにあるON AIR L7というところです。キース上岡はトークショーと弾き語りカバーで出演します。詳細はキース上岡のX(旧Twitter)もしくはInstagramまでお問合せください。

NET FM358

▼ご視聴はこちらから!
https://www.youtube.com/@netfm3584

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文:キース上岡(NET FM358「キース上岡のOLD ROCK BAR」パーソナリティー。最新情報は下記SNSをチェック!)
X(Twitter):@keith_kamioka
Instagram: @keith_kamiokaradio
YouTube:@KeithKamioka-zp8dl
アメブロ:https://ameblo.jp/keithkamioka
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