念願の「カルネ」を頬張ったら小学校から染み付いた認識が覆った【SIZUYA(志津屋)のパンめっちゃ食べてみる:2】|Q-WEST(クウェスト)・関西カルチャー探求WEBメディア

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念願の「カルネ」を頬張ったら小学校から染み付いた認識が覆った【SIZUYA(志津屋)のパンめっちゃ食べてみる:2】

2021. 08. 17 Tue

京都を代表するパン屋さん「SIZUYA(志津屋)」。その看板商品と言えるのが「カルネ」であるが、前回はSIZUYA店舗へ買いに赴いたものの「売り切れ」という憂き目にあった。
それから数日後、所用があり京都駅を利用した際、「晩御飯でも買って帰るか」とイオンモールKYOTO内のスーパーに立ち寄ることに。宵の口だったこともあり「今から家に帰って料理するのも面倒くさいな」と出来合いの惣菜売り場をウロウロしていたところ……。何と「SIZUYA」のパンコーナーがあるじゃないですか! それほど多くはないものの、数種類のSIZUYA商品が並んでいる。キョロキョロと物色しているとその中に、あった! あったぜ「カルネ」! こいつぁ全くもって盲点であった。向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに……と思っていたら、いた。「カルネ」いた。これにはまさよしもビックリ。

というわけで即購入、帰宅!

これがSIZUYAの看板商品「カルネ」である。一体いつ以来の「カルネ」だろうか。もっと早く買えば良かったのだけど、筆者の中で前回書いた通り「新幹線に乗る時に食べる物」という意識が強すぎたため、随分ご無沙汰してしまった。こんなに普通に買えるものだったのか。気づかなかった自分を恥じ入るばかりである。

こうやって広げてみても……。

まごうことなき「カルネ」だ!
ハム! スライスオニオン! 以上! これが「カルネ」です。これだよ、これ、こういうのでいいんだよ。いや、これがいいんだよ。

早く食べたいところだが、せっかくなのでここは最高のコンディションでいただきたい。「カルネ」を一旦、袋に戻し、おあつらえ向きに冷蔵庫に入っていたコレをこうだ!

アサヒィスープードゥラァーイ! 新幹線乗車セットの完成である。なにぶん昨今のご時世柄、実際の新幹線車内では憚られるセットではあるが、自宅なら関係ない。オレはこの組み合わせを愛してやまないのだ。せっかくのなのでYoutubeで新幹線の車窓の動画でも流しながら食べようか。

さて、それではようやく待望の「カルネ」を頬張る。これまではじっくり味わうことはなかったのだが、自宅なので確かめるように食べてみる。
するとだ。前述の通り、具材はハム、スライスオニオンといった極めてシンプルな組み合わせなのだが、そうとは思えないほど、ほの甘く豊かな風味が口内に広がるのである。「カルネ」を「カルネ」たらしめている、この風味の正体は……。
「マーガリン」である。パンにたっぷりと塗られたマーガリンが「カルネ」の味の決め手であるのだ。このマーガリンはSIZUYA特製。純粋に美味い。今まで深くは考えていなかったが、いつの間にか筆者はこのマーガリンの風味に魅入られていたのだ。

実は筆者はマーガリンが大嫌いであった。小学校の給食で、食パンと共に出てきた小袋のマーガリン。ベチャベチャするばかりで不味く大層苦手にしていた。正直に申告すると、毎度パンに塗ることもなく残し、結果的には捨てることになったものだった(もったいないですね、スミマセン)。以降、自らマーガリンを購入することもなく、マーガリンを忌避する人生を過ごしてきたものだ。
しかし大人になって食べる「カルネ」はどうだろう。マーガリンあってこその「カルネ」ではないか。マーガリンの存在があってこそ「カルネ」が完成するのだ。ありがとうマーガリン。さようなら小学生の自分。いや、ただのマーガリンではない。「SIZUYA特製マーガリン」だからこそだ。「SIZUYA特製マーガリン」は、筆者のマーガリン観を知らぬ間に塗り替えていた(マーガリンだけに)のだった。

ビールと共に久々の「カルネ」を堪能し、大変満足であった。京都でしか購入することのできない「カルネ」ではあるが、未食の方はぜひ一度味わっていただきたいと思う(消費期限が当日中なので、お土産には適さないのがアレですが)。京都府外の方でも自身で「カルネ」が作れる「カルネキット」というものがAmazonで販売されているらしいのだが、8/15日現在は「在庫切れ」とのことだった。だが「SIZUYA特製マーガリン」はAmazon他で販売中。気になる方はお取り寄せしてもらいたい。

と言うわけで、京都では割と気軽に「カルネ」が買えることに(今更)気づいたので、これからはもっと「カルネ」を愛でていきたいと思ったのでした。

Report:子守ぬけがら
Twitter:@miligraph
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