「ハロウィン」ってイベントはいつの間に日本でこんなに定着したんだろうか。少なくとも筆者（子守）が10代の頃は「ハロウィン」なんてのは「外国のお祭りでそういうのがある」という程度の認識であって、日本で鼻を垂らして虫取りして遊んでいた自分たちが何かをするというもんではなかった気がする。
それが今やどうですか。若者が集まって仮装し大騒ぎする10月の超パーリーピーポーイベントとして、クリスマスに並ばんとする一大イベントになっているじゃないですか。高校の文化祭の打ち上げにも呼んでもらえなかったような根っからのいわゆる「陰キャ」である筆者にとっては、どっちにしろまるで縁のないイベントであるので、自分が10代、20代の頃にそんなものが無くて良かったなという安堵の気持ちである。今現在「ハロウィン」で苦悩している若者がいるなら、ぜひ強く生きてもらいたい（オジさんとの約束だよ）。
そんな近年急激な勢いを見せる「ハロウィン」であるので、当然のように各種商業活動でも盛り上がりを見せるようになった。10月ともなると、至るところで「ハロウィン企画」や「ハロウィン商品」が展開されている。
我らがSIZUYA（志津屋）も毎月、新商品（期間限定商品）が発売されるのだが、10月の新商品はもちろん「ハロウィン」仕様。SIZUYAの公式WEBサイトで10月の新商品をチェックしていたところその中に……「カルネ」があるじゃねーか！ またカルネかよ！ 過去3種のカルネについて書いてきて（第一回、第二回、第三回）、いい加減カルネ以外のパンを食べるハズだったのに！ よもや「カルネ」と言われたら、しかも期間限定なら食べないわけにいかないじゃないか！
と言うわけで随分前置きが長くなったが、今回は（今回も）10月の期間限定商品「ハロウィンカルネ（パンプキンゴーストナイト）」である。
早速店舗に買いに行ってきた。
あったあった、これがその「ハロウィンカルネ（パンプキンゴーストナイト）」のようだ。幸いこの日は「50円引き」のセールで販売されていて、通常330円のところ、280円で購入することができた。ラッキー。決して店頭で「トリックオアトリート！」とか言ったわけではない。
何か黒いな。黒い。
「HALLOWEEN」のシールが貼られている。「HALLOWEEN」なぁ。自分が「ハロウィン商品」を買うことになるとは思ってもみなかったなぁ。
袋から取り出してみてもやっぱり黒い。「ゴーストナイト」を表現しているんだろうか。調べてみた限り「ハロウィンカルネ」は数年前にも販売されていたようだが、その時のパンは黒いパンではなく、通常の「カルネ」のパンと同じだった。「ハロウィンカルネ」も進化しているようである。ところで、黒い物を見るとつい「松崎しげる」に例えたくなってしまうこの気持ちは何だろう？
あと「カルネ」にしては具が多いな。はみ出てるぞ！
広げてみるとこんな感じ。
松崎しげ……黒いパンに挟まれている具材は、通常の「カルネ」と同じくハム、スライスオニオンの他に、パンプキンサラダ、クリームチーズ、赤キャベツの酢漬けである。「カルネ」らしからぬ具沢山！
それでは食べてみるとしよう。
一口目は「カルネ」のSIZUYA特製マーガリンの風味がふわっとくる。やっぱり強いなこのマーガリン。そしてその後にくるパンプキンサラダが……あまーい！ かぼちゃの甘味がすごい。パンそのものも、通常のカルネと比べてほんのり甘味がある気がする（原材料を見てもよく分からなかったので気のせいかもしれんが）。
食べ進めていくと、今度はクリームチーズだ。こちらも甘め。デザートに使えそうな甘めのクリームチーズ。赤キャベツの酢漬けも、酢漬けと言いながら全く酸っぱくはなく、甘味が強い。
甘い甘いと言っても菓子パンのような砂糖による甘さではなく、自然な素材の甘さといった感じなのだが、「カルネ」としては全体的に甘さが際立つパンであった。
本来の「カルネ」を構成するハムとスライスオニオンは、まるで存在感が薄い。とにかくパンプキンサラダの存在がアリアリなのだ。
果たしてこれは「カルネ」と言っていいのか！？ 素朴な「カルネ」とは180度違う言ってもいいかもしれないくらい、モリモリな具材の主張が強い。
しかしながら「ハロウィン」の期間限定商品として美味しくいただきました。ハッピーハロウィーン！！
ハロウィンパーティーにぜひ
前述の通り、通常の「カルネ」とは全然別物というくらいの「ハロウィンカルネ（パンプキンゴーストナイト）」であるが、10月しか食べられない一品だ。もし見かけたらぜひ手に取ってもらいたい。ハロウィンパーティーに持ち寄るには売ってつけの商品ではないだろうか。
まぁ、そういったイベント事に全く縁のない人生を送る筆者の「ハロウィン」はこれにて終了であるが。おい、文化祭の打ち上げに呼ばなかった高校の奴ら、化けて出てやるからな！！
